くまの窓 ~柔道家・柔道整復師・大学教員のいなじのブログ

柔道家で、柔道整復師で、大学教員のいなじのブログです。

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実家の引越しと弟ども


父が脳出血で倒れてそろそろ半年。
リハビリ病院の退院が迫り、障害者用に住居を整えなくてはならない。

わたしの実家は、大工だった母方のじいちゃんが建てた家。
四十数年経過した木造の家は、劣化が著しく、リフォームが難しい。
さらに、父と母だけが住むにはちょっと広過ぎる。
悩んでいた折、今の家から2キロほど離れたところに
いい物件が見つかり、引越すことになった。

母から、わたしの荷物がいっぱいあるから整理しに来いと言われ、
日曜日に実家に帰った。

ひっくり返ったように散らかった実家では、
弟二人が先頭に立っていろいろやってくれていた。
わたしは自分の荷物の片付けに専念。
男きょうだいのいるありがたさである。

「ねーさん、これは捨てていいと思う?」
「ねーさん、これはどうだかなぁ?」(静岡弁)

それぞれ子どもが二人いる弟たちである。
当然、わたしよりからだもでっかい二人である。
でも、実家という場でのイニシアティブは、いつまで経ってもねーちゃんなんだな。
これはもう、子どもの頃から染み付いたものなんだろう。

ビックリマンチョコシールが出土。
「おい、こんなもん出てきたで」
「お!すげー!他にもあったらオレにちょうだい」

これは下の弟。
末っ子らしいリアクションである。

また、こんなことも。
彼らは大量の古本を処分しにクルマで出かけた。
そして帰ってくるなり、神妙な顔をしてわたしにこう言うのである。

弟1「ねーさん…今さ、父さんの古本捨ててきただけんさ」
弟2「その中に悪魔関係の本がすげーいっぱいあっただけんさ」
弟1「そーなんだよ、魔術とか魔女とか悪魔とか」
弟2「父さんって、そういう感じの何かなのかな」

わたしはすぐに合点。
大学で哲学を専攻していた父は、哲学の中でも宗教学寄りのことが好きで、
中世の魔女狩りや悪魔信仰などを研究していた。
だから、そういったことに関する書籍はたくさんあるのだ。
父はわたしには時々そんな話をしていたけど、弟たちには話していなかったんだな。

弟1「そういうことか、知らないっけなー」
弟2「おー、びっくりしたっけなー」

二人して不安な顔になっていた三十路の弟がおかしかった。
あんたたちの名前は、哲学を勉強していた父がつけたんだよ。


この日、いろんなものが出てきた。
いろいろ、捨てた。

わたしが18歳まで育った家も、今月末には取り壊される。
この家で育った3人で片付けたことで、何か気がらくになった。



写真:実家の前で最後の写真。

ようやく立てるようになった父。
この引越しがいちばんつらいであろう母。
この家で一緒に暮らしていた叔母。
よく長男に間違われる長女と、長男・哲、次男・学。
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| うちのこと | 13:00 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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