くまの窓 ~柔道家・柔道整復師・大学教員のいなじのブログ

柔道家で、柔道整復師で、大学教員のいなじのブログです。

2011年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年06月

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

被災地支援活動 第2弾③



さて、いったい何をしに来たんだか運動会でさわやかな汗をかいたわれわれは、
本来の活動に戻る。

荻浜小学校の後、福貴浦(ふっきうら)避難所を訪問。
前回なかった簡易浴場と流し台、仮設トイレ(富山県高岡市の記載あり)が設置されていた。

聞けば、やはりその道のプロがボランティアで設置してくれたのだそうだ。
ここでもやはり、総力戦を思う。

お風呂とトイレ


福貴浦はちょうどみなさんお昼を召し上がっていたので、活動できず。
そのまま給分浜(きゅうぶんはま)へ向かう。
ここは個人宅での避難が中心となっている地域である。

リーダーのおとうさんに再訪を伝えると、「お!また来てくれたの!」と。
そしておとうさんが、テントに集まっていた皆さんに
「この前のマッサージの先生たちが来てくれたよ~」と声をかけると、

「待ってました!」
「マッサージー!!」
「ありがとー!!」

と、歓声と拍手が上がった!これはうれしかった。

で、「仕事の前に腹ごしらえしてください」と、お昼をご馳走になってしまった!
前回もここでご馳走になってしまったので恐縮しきりだが、ありがたくいただく。

今回は、ちょうどキリスト教の教会ボランティアの皆さんが炊き出しをしてくださっていて、
焼きそばとフランクフルトのおすそ分けをいただいた。

ご馳走様でした


あるお宅のガレージに、前回出会った92歳のアニキがいた。
アニキはわたしたちを覚えてくれていて、それはそれはステキな笑顔を見せてくれた。

漢、である。

K先生とわたくし、ダンシかくありたいものであるなと、
ひとしきりアニキのイケメンっぷりを大絶賛。

さて、今回はリーダー宅で活動させていただく。

若い女性のK先生は大人気で、おとっつぁんたちが
「オレ、アンタにやってもらいたいな~」「オレも」「オレも」と。

すかさず、いかついラガーマン・N先生が
「皆さんはすべてワタシが担当させてもらいます」と。
おねーちゃん希望のおとっつぁんたち、がっかり。

おとっつぁんたちに大人気のK先生に対し、ワタクシは子どもに大人気(?)。
こちらのお宅にはやんちゃな姉弟がいて、
なんだかもうめったやたらにまとわりついてきた。

ぎゃぁぴぃ大騒ぎしながら、施術中のわたしの背中に乗る。
そしてあろうことか二人も乗ったうえに不安定な背中の上で立位をとる。
子どもを背中に搭載しての施術は、初の経験である。

このお宅には姉ちゃん所有(らしい)のハムスターがいた。

「ほれ、ネズミが遊んでくれって言ってるぞ」

「ネズミじゃない!ハムスター!」

「ネズミじゃん」

「ハムスターだもん!」

ビビ…


何とかちびたちの注意をよそに向けさせようと、
ハムスターの「ビビ」にムチャ振りしてしまって後悔。


おじょうちゃん、ハムスターはね、握りしめるものではないんですよ

ぼくちゃん、ハムスターのおうちは、思いきり叩くべきものではないんですよ


ちびっこたちにそんな教育的指導をしながら、何名かに施術させていただいた。


ビビ、すまねえ。
長生きしろよ…。


ちなみに、震災というのは動物たちにも大きなストレスをかけるものらしく、
ここ給分浜では、震災後に原因不明のネコの死が相次いだらしい。


さて、給分浜での活動を終えたわたしたちは、十八成浜(くぐなりはま)避難所へ。

ここでわたしは、避難所からさらに上、急坂上の一軒家に避難中のおばあちゃんを訪問。
おばあちゃんは90歳。
足腰が弱ってはいるが気持ちのしっかりした方で、
施術しながらたくさんのお話を聞かせていただいた。

十八成浜の鳴き砂のこと、気仙沼にも「十八鳴浜」があること。
今日、二十年前に亡くなった旦那さんの知人が訪ねてくれたこと…。

施術中、余震があった。
古い一軒家のガラスがガタガタと音をたて、柱がミシミシと軋む。

わたしがハッとして身を固くすると、おばあちゃん、のんびりと「このくらいは大丈夫」。
ほっとしたわたしを見て、おばあちゃんは笑う。
ひとは、いくつになっても、年長者に守られているのだなぁと思った。

おばあちゃんの施術を終え、坂を下り、避難所へ。
前回出会った作家のAさんと再会。

避難所の中がばたばたしていて、Aさんは忙しそう。

「でも肩、バリッバリなのよ!昨日ダンナに揉んでもらったんだけどダメ!」

「じゃあ、ここでやりますか」

というわけで青空マッサージ。


「いいですね~、海見ながらのマッサージ」

「海とか船とか言わないでくれる?!」

「おっと、NGワードか」

「そうだよ!もう海なんか見たくもないよ」

「あ、あそこに船が通りますね」

「だーかーらー。海とか船とか言うな!」


青空マッサージ


丁々発止。
しかし考えてしまう。

沿岸部で暮らしてきた人々は、海とともに生きてきた人々である。
すでに海を離れた人がいる。
それでも海と生きていくという人もいる。

復興すればまた沿岸に住めるようにはなるだろう。
しかしいずれ、また自分や子孫が津波の被害に遭うかもしれない。
決断は簡単なものではない。
決断のためには、長い長い時間が必要なのだと思う。


十八成浜を後にし、次は旧雄勝町の明神地区避難所へ。
ちなみにここは、前回の活動で唯一わたしを女性と認識してくれた避難所でもある。

前回の訪問で仲良くなった、わんこの「ジャム」に会えるのを楽しみにしていたのだが、
ジャムは数日前、ペットの施設に預かられたという。

飼い主のおとうさんによると、ジャムは避難所のある方に
思いきり噛みついて、ケガをさせてしまったんだそうだ。

「しっぽ踏まれたんだべか、ガブーーッてやっちゃってよ。
これ以上ケガ人出せないと思って、預かってもらってるんだ」

避難所でペットを飼う難しさ。
先にも述べたが、動物たちも被災者なのだ。
サポートするボランティアの方々の活動に、あたまが下がる。

そしてここの避難所には、真ん中分けの新顔が…。

避難所にゃんこ

このにゃんこは、どこかの飼い猫だったそうである。
ジャムがいなくなったからだろうか、なんとなくいつくようになったそうだ。


前回に続き、偶然今日もお風呂の日程と重なった。
今日も「風呂上がりに揉んでもらうのはサイコーだな」。

施術風景@雄勝


ところで、前回訪問したとき、避難所横に泥だらけの酒瓶の数々が
いじましく集められているのを見つけた。


確認すると…


減ってる!

減ってる


施術をしていると、いいにおいが漂ってきた。
今日の夕食はとんかつだそうだ。

缶ビールを片手にしたおとうさんが、「一杯やっていきなよ」と。
ありがたい、でも、「今度お願いします!楽しみにしてます!」。
もてなしてくださる、その気持ちがありがたい。

ちなみにこのおとうさん、若い頃は柔道をやっていたそうだ。
がっちりしたからだと、柔道耳。
「俺達は講道館だよな!」。
おとうさんと握手。

明神避難所の活動を終え、本日の活動終了。

④へ続く

| 仕事・ライフワーク | 23:02 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。