くまの窓 ~柔道家・柔道整復師・大学教員のいなじのブログ

柔道家で、柔道整復師で、大学教員のいなじのブログです。

2011年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年12月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

認定実技審査

11月6日、認定実技審査が行われた。

毎年恒例、全国の柔道整復学校で行われる共通実技試験、認定実技審査。
主催は柔道整復研修試験財団

「実技の国家試験」的な位置づけだが、正確にはそうではない。

かつて柔道整復師試験が、国家試験でなく都道府県知事試験だった頃は、
筆記試験と実技試験が課されていた。
昭和63年に国家試験になった際、他の多くの資格試験同様に、実技試験がなくなった。
そこで教育水準の維持を図るために、この認定実技審査制度が取り入れられた。

この審査では、「柔道整復」と「柔道」についての知識と技術を審査される。

「柔道整復」では、柔道整復師の要である技術、骨折や脱臼の処置がきちんとできるか。
モデルを相手に整復動作を行ったり、包帯を巻いたりして技術を審査される。
「柔道」では、礼法、受け身、形、乱取りが審査される。

けっこう大変なんである。

どの学校の教員も学生も、特に夏から秋にかけて、この審査に合格することに全力を挙げる。
わがクラスの連中も、連日遅くまで残ったり、休日に登校したりして頑張っていた。

そして11月6日、本番の朝を迎える。全員白衣で集合。
審査員の先生の紹介と校長挨拶。

緊張の背中


本校は、今年度で閉校になる。
したがって、この3年生が最後の学年。後輩はいない。
毎年、審査のモデルとなる患者役や助手役は2年生が務めるのだが、今年はそれができない。

そこでひと肌脱いでくれたのが、3年前の卒業生
わたしが以前担任していたクラスの学生さん、今は先生たちである。

3年前には自分たちも審査も経て、何より今は臨床現場で頑張っているメンバーである。
勝手知ったる先輩たちであるが、今日は公正な審査のために、なされるがまま。

シンムラさん、オダ、オタベ、ありがとう!

助っ人は先輩!


当日判明したお題は肩関節脱臼。
受験生は、お題を審査会場に入るまで知らされない。

肩関節脱臼は、理論も実技もわたしが担当したところである。
整復も固定も、繰り返し練習して頑張ってきた。

さあおまいら、成果を発揮してこい!


審査スタート。
わたしの任務は、審査の進み具合に合わせて、受験生を誘導する進行係。

審査直前の学生たちを、定点観測してみる。


オオノとハセ。なんだ余裕だな。

学生1


リョウスケとナベ。緊張でおかしな具合になっとるな…大丈夫か?!

学生2


マツとヤギシ。おまいらいつからオネエになった?

学生3


タッキーとサイ。なんだよ照れるなよ

学生4


ユウとクマ。ユウは余裕。でもクマは自他ともに認める緊張しい。
「倒れたらお願いします」って… (ちなみに前歴あり)

学生5


あとは写真撮るの忘れた。


さて、控え室には最後の一人…

「せんせー、さびしいんですけど」

お待たせワチ、本校最後の実技審査受験生、バシッときめておくれ。

最後の一人


審査会場から出てくる連中はさまざま。


よしっ!

やべぇ…

先生、筋皮神経の支配領域ってここでいいですよね?!

先生、内旋を外旋て言っちゃいました…落ちますかね?

先生、包帯落としちゃいました…落ちますかね?

先生、オレ、審査員の先生に嫌われてるんじゃないかと思います

先生、お題がおじいちゃんのお告げと違ったんですけど



…。



まだ柔道の審査が残っているから、何も言うまい。


まあ、とにもかくにもお疲れさん。


そして、すったもんだの半日が終わり。

結果、本校は、柔道整復も柔道も全員合格。
よかった…。



この認定実技審査が終わると、本校をはじめ多くの学校で、
3年生の実技と柔道の授業はひと段落。
あとは国家試験に向けての受験勉強一直線となる。


最後のトビ・ワチ組の柔道整復の審査が終わり、ふたりを柔道の審査に送り出した後。
なんとなく実習室に行ってみた。

実習室1


今回の受験生も今までの受験生も、連日連夜、この部屋で頑張った。
大勢が集まり、あーでもないこーでもないと試行錯誤。

もう、そんな風景が見られないんだと思うと、たまらなく寂しい。


そして、もうこの部屋で、授業が行われることはないんだな。
母校の教員になってから、幾度となく立った教壇の位置から、実習室を見渡す。

実習室2


あいつら、わたしの板書、最後まで消さないで見てくれていたんだな。

板書


教員として、卒業生として、様々な思いが過る。
今さらながら、母校がなくなることが、かなしくてくやしくて、さびしい。

いかんいかん、こんなんじゃ、卒業式の日大泣きだぞ。


そんなことを思いながら、教員室に戻った。


次回、決起集会編!
スポンサーサイト

| 学校 | 23:46 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。