くまの窓 ~柔道家・柔道整復師・大学教員のいなじのブログ

柔道家で、柔道整復師で、大学教員のいなじのブログです。

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客商売

わたしの髪の毛は、ここ10年ほど、女子にあるまじき短髪である。
したがって散髪は月イチである。

昨日、昼から夕方にかけて仕事した後、髪を切りに行ってきた。
前の職場近くの美容院に、職場が変わった今も通っている。

この美容院、女性はなんと1890円という破格。
そしてそこそこ上手に切ってくれるので、毎月通いのわたしにはありがたい。

前は男性も同価格だったのだが、そしたら床屋代わりに利用するオッサンが大発生。
待合室にオッサンが大量に鎮座していると、「美」容院というのは痛手なのですな。
若い女性が来なくなってしまうらしいのですな。
そこで今は男性は2600円くらいである。




…。




一度気になって言ったことがある。



月に一回、とりあえず伸びた分切ってくださいという短髪。




わたしの利用方法って






オッサンと一緒じゃん





ひげ剃りがあるかないかの違いだけ
(いや美容院だから剃らないけど)





いいんですか





いいんですよ。女性なんですから





°+.(・∀・)°+.゚




そんなわけで昨日も、月に一度の散髪としゃれ込んだのである。



さて。

お店は若いスタッフがいつも一生懸命。
わたしは担当者を指名しないので、順番で手が空いたスタッフが対応してくれる。

昨日は、東北出身ののんびりした雰囲気が魅力のにいちゃんに切ってもらった。
彼は格闘技が好きなので、いつも担当してもらうときは
ヒョードルやら桜庭やら石井やらの話題で盛り上がる。
実はわたしは格闘技はのことはあまり知らないんであるが、
彼がよく知ってるので勉強になる。

昨日も柔道と柔術の違いや絞め技についての話で持ちきり。
髪を切り終わってもまだ話題が続いてたので、にいちゃん、
いつもはしてくれない肩のマッサージしてくれた。ありがとう。


この、お客さんとの会話って、すごく大事である。
わたしたち接骨の仕事も、いうなれば客商売。
患者さんとの会話って大切である。

そしてこのお客さんなり患者さんとの会話というのが、
若いスタッフがまずぶつかる点なんである。

口下手、あるいは敬語なんかろくに使えないという若者が、
いきなり「おかねを払ってサービスを受けに来ている」人たちと話すのである。
失礼があってはならない。これはハードルが高い。

教員をしていると、よく学生が相談に来るのだが、多いのが
「研修先で患者さんと何をどう話していいのかわからない」という相談である。

専門学校の学生は、多くが在学中から接骨院や整形外科で修行(通称、研修)を始める。
そこで治療こそできなくても、患者さんと世間話をすることは大事な研修、仕事である。
それが一部の若者にとっては、とんでもないハードルらしい。

実はわたしは、この世界に入ってすぐの頃でも、会話で困ったという記憶がない。
柔道部で敬語は鍛えられていたし、福祉系大学で幅広い世代の人と接する機会があったし、
何よりわたしは、やがて教師になるくらいだから、話すということが苦にならなかった。

しかし、では誰とでもフレンドリーに話せるかというと全くそうではなく、
苦手な患者さん(これがけっこういるんです)と話すのは今でも苦痛である。
でも、プロたるもの、それをオモテに出してはいけないと思うのである。

そう考えると、わたしは「柔道整復師」と「教員」で、モードを使い分けている。
学生に対しては、不快は不快と表情や言葉に出す。教員は聖職ではないのです…。




さて、そんなわけで。
その美容院に何年も通っているわたしは、スタッフの成長も目の当たりにしてきた。

前はシャンプーばかりやっていた子が、ようやくハサミを持つのを許されたり、
一生懸命世間話をしてくれたり、そういうのが微笑ましくてうれしくなっちゃう。


しかしそのお店には、アンタ客商売でそれはどうなのというねーちゃんがおりまして。


ある日、「19時まで受付」の18時45分に入店した。
時間ギリギリに来る患者の破壊力はわたしにもよ~くわかる。
でも15分前ならOKかな、という感じだった。

すると、そいつがあからさまにイヤな顔をするのである。
「いらっしゃいませ」も何もない。
わたしの姿を見て、近くにいたスタッフにひそひそ話しかける。

空気を読んだわたしは「今から大丈夫ですか?」と声をかける。
すると、そいつに話しかけられたスタッフの方が「大丈夫ですよ!」と笑ってくれた。


ギリギリの客がイヤなら、受付18時45分までって書いとけや


待ちながらハラが立った。
わたしも同じ客商売だから、余計にハラが立った。


スタッフには、重症の足関節捻挫でわたしの勤務先に通っていた患者さんもいた。
わたしが椅子に座って待っていると、寄ってきて挨拶してくれた。


「あれ、最近来てないですよね? 足首、どうですか」

「サボり気味でスミマセン、まだ痛むんですよ、行かないとですよね~」

「そうですよね、痛いですよね、立ち仕事ですもんね。来れるとき来てくださいね」

「でも、受付時間に間に合わないことが多いんですよ」

「少しくらい時間過ぎてもいいですから、時間作ってくださいね。待ってます」



そんな会話をして、ふと気づく。
客商売って、これがフツウじゃないのかな?

ギリギリの患者さんは、痛いあし引きずって時間やりくりして来てくれてるんだよ。
わざとギリギリに来る困った人もいるけど

わたしは患者ではなく客だけど、アナタにはそういう感じはわかんないだろうな~

そういう点では、笑顔で挨拶してくれて、たどたどしくても世間話をしてくれて、
一生懸命シャンプーしてくれる新入りちゃんの方が、よっぽど客商売をわかってるぞ。


わたしの師匠は、よく我々に対して
「患者さんにはお土産を持たせて帰りなさい」と言ったものである。


痛みが取れてらくになったなぁ

まだ痛むけど、今日は先生と楽しく話せてよかったなぁ

今日は看護師さんにやさしくしてもらってうれしかったなぁ



客商売って、そういうことである。
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| よしなしごと | 07:44 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

こんばんは!ご無沙汰しております。
そうですよね
「患者にモミアゲとカツアゲを持たしてやりなさい!」
私もいつもそれを心がけてカギ掛けて仕事しております(爆)
小生も事業主になってみてその気持ちの違いを感じております。 
偶然にも今日(6/20)の小生のブログと同じような内容で同感している次第で御座います。

| ボウズマン | 2011/06/20 20:16 | URL | ≫ EDIT

>ボウズマン先生

コメントありがとうございます!

アウトすれすれの、あるいはアウトの ストロベリーポイズントーク、
懐かしいですね~

いけすかない土地成金や、順番を守らないオバハンとやりあったこともありました!
当時の事業主に言えないようなことも多々ありました!
しかし患者は患者、いつも全力!でしたよね!

ちなみにわたしはモミアゲもカツアゲもいりません!

| いなじ | 2011/06/21 22:57 | URL |

この日記とっても好きです!
と同時にドキッとする自分もいました 

時間ギリギリ、もしくは過ぎてくる患者さんに対しての態度には、気をつけないといけませんね

気付かないうちに嫌な気持ちにさせてるかも‥

表に出さないというのは、
なかなか難しいことですね

私は先生の、真っ正面から話してくれるところが大好きです 

| しみず | 2011/06/22 19:11 | URL |

>しみず

疲れてるときにギリギリで来る患者さんに何度トドメ刺されたか。

さあ帰ろう!というときに、終わりのない人生相談に来る
学生さんにもだいぶ吸い取られるけど、まあ、耐える。
忍耐力はギリギリ患者で養われたということだ。笑

真正面から、誰にでも話せるわけではないのよ。
わたし、嫌いな人は嫌いなのよね。
柔整師も教員も「与える仕事」って割り切れない。
周りを顧みずもらうことばかり考えてるひとはとにかく嫌い。

修行が足りないわ~

| いなじ | 2011/06/22 23:07 | URL |















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