くまの窓 ~柔道家・柔道整復師・大学教員のいなじのブログ

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被災地支援活動 第5弾〔3〕

 

クルマは峰耕寺へ。
本堂が避難所になっていたが、ここも閉鎖され、住職もお留守。

峰耕寺


引き返すと、お寺の近くに仮設住宅の一群があった。
高台から、今は穏やかな海が望める。
しかし屋外に出ている方は誰もおらず、しんとしている。

仮設住宅


ある住宅を訪問すると、峰耕寺に避難していたおかあさんが出ていらした。

お寺に避難していたメンバーは、だいたいがここの仮設住宅に避難したこと。
週に1回、お寺に避難していた女性たちがお寺に集まり「婦人会」を開催していること。
そこに保健師さんが訪問してくれていること。

また、この地区で数日前に亡くなった方がおり、今日は葬儀が行われているとのこと。
多くの方がその葬儀に出席されているのだそうだ。
ひとがいない理由も判明。

情報収集


ひとがいないのなら仕方がない…とクルマに戻ろうとしたら、
あるお宅の前で、見た顔発見。
お寺で出会ったねえさまが、玄関先で里芋を剥いていた。

ねえさまはわたしたちの訪問を喜んでくれて、「上がってけ」と。

このお宅にはおなじみの顔が集まっていた。
「よく来たね」「また来てくれたんだね」と笑ってくれて、
顔を覚えてもらっていることがただありがたく、うれしかった。

他のお宅の窓からも、訪問者の気配を感じてか、ひょっこり顔を出してくれた方もいて、
N先生とボンドKとわたくしの施術チームは各戸に分散、施術をさせていただく。

と、施術をしていたら何やらいいにおいが漂ってきた。

おひる準備中


「お昼時にすみません」

「わたしたちはもう済んだんだよ、あんたたち、おひるまだだべ?食べてけ」

「いやいや!それは困ります!」

「もう作っちゃったよ!食べてってくれなきゃ困るよ!」


ねえさまたち、わたしたちのために、もう一度炊事をしてくださったのである。
手早さに脱帽、そして、お気遣いに感謝、恐縮である。


「今日来てくれるって知ってたら、新米炊いたのに」

「今度来てくれる時は言ってね、もっといいもの用意して待ってるから」


毎回の訪問で感じていたが、牡鹿半島の皆さんは、
大変な状況でなお、よそ者のわたしたちをもてなしてくださる。

フリーライターの中原一歩氏によると、牡鹿のひとびとには、石巻市街のひとびととは
異なるいわゆる「湊気質(みなとかたぎ)」という気質があるのだという。
湊気質を象徴するのは保守性と閉鎖性であり、牡鹿半島の一部の避難所では、
わたしたちも経験したが、ボランティアを受け入れないところもあった。
反面、湊気質のひとびとは、一度気心が知れれば義理人情に篤い。


ねえさまは、何度もこう言ってくれた。


「いちばん大変なときに助けてくれた恩は、一生忘れませんよ」


涙が出そうになった。

わたしは、支援活動に参加した当初は、使命感に衝き動かされていたように思う。
でも今は、出会ったひとびとにまた会えるのがうれしくて、
何度も足を運びたい気持ちになっているのだと思う。


ねえさまたちの心づくしのおひるごはん、本当においしかった!
ご馳走様でした!

ごちそう

ちなみに、写真のおかずに加え、あと2~3品も出してくださった!


おひるをいただいた後、ふと壁に目をやるとこんな写真が。

ねえさまたちが、貝を開いている作業中のひとコマ。
海とともに逞しく生きてきたひとびとの姿。
この生活が戻る日が来ることを願う。

貴重な写真


施術をしながら、たくさんのお話を聞かせていただいた。
前回、あと50年生きる約束をしたねえさまとも、たくさんお話しする。

今日の葬儀で送られた方は、このあたりで最高齢だったのだそうだ。
これで、ねえさまは「3番目だったのが2番目の年寄り」になっちゃった、と。

「そろそろわたしの番かな」と、ねえさまは言う。

「あと50年の約束ですよ!」とわたしが言うと、ねえさま、
「そりゃ大変だ~!」と前回と同じように笑った。


棚には、たくさんの湿布。
わたしたち施術家の役目は、皆さんが仮設住宅に移ったあともなお、
たくさん残されていることを思う。

湿布各種


ボンドKが最後のひとりを施術している間、
クルマでひとっ走り、ドライブイン瑞幸さんへ。

駐車場と桜


駐車場の亀裂はそのままになっていたが、お店は通常営業。
いつもニコニコのご夫婦は外出中、なんでも今日は
「仕出しの大きな仕事」が入っているらしい。

お会いできなかったのは残念だが、
仕事があるということは、日常が戻りつつあるということだ。

〔4〕へ続く
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| 仕事・ライフワーク | 22:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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